本日も前回に引き続き
死亡者の統計などを確認しながら
ブログを進めていきたいと思います。
手元にある保険会社のがん保険のパンフレットがあります。
その1ページ目には
日本人が一生涯でがんになる可能性
男性 53.6%
女性 40.5%
という数字があります。
そして、その下には
約3人に1人は、がんで亡くなります。と続きます。
平成22年度の全死因でがんによる死亡は
男女総数で29.5%
と記述されています。
出典は「平成22年度厚生労働省『人口動態統計』
となっています。
早速、厚生労働省のホームページから
検索してもどこに行ったら良いのかわかりません。
ようやく探し当てたデータは
です。
このデータは生命保険業に携わる者に
さまざまな示唆を与えてくれるような気がします。
平成22年のデータをもとに話を進めていきます。
全死亡者は119万7012人です。
となると、全人口に対する死亡者の割合は
0.93%となります。
そのうち、がん(悪性新生物)で亡くなった方は
35万3499人です。
おおよそ、120万人の死亡者の中で29.5%が亡くなっていて
保険会社のパンフレットどおりとなっています。
(当然といえば当然ですが)
しかし、死亡者の年齢別の統計を見ていてあることに私は気付きました。
全死因では80歳以上の死亡者が年齢とともに増加しているのですが、
がんの死亡者は50歳代からその数が急上昇しています。
ということは、現役世代ではもしかしたら
がんの死亡者の割合はもっと多いかもしれないぞ、
と仮説を考えて20歳から59歳までの現役世代の数字のみで
統計してみました。
全死亡者(20歳から59歳)数は10万4616人です。
全年齢では約120万人でしたから、
現役で亡くなる方はその1割にも満たないことになります。
その中でがんが原因で亡くなった方は
3万6962人です。
その割合は35.3%となり、全人口での比率よりも
上昇しています。
やはり、現役世代はがんで亡くなること、
あるいはがんで治療することを前提に保険を用意していくことが
重要な感じがしました。
現役世代のみを数値にすると
もう一つ全年齢とは違うデータがあることに気付きます。
自殺者の割合です。
全年齢においては
7番目の死亡原因だった自殺が
現役世代のみでは、
16.8%の割合となり
2番目の死亡原因となります。
本日の分析はこのくらいにしておきます。