先日、長くお付き合いいただいた
会社の会長様がお亡くなりになりました。
私がソニー生命時代に、
ある方のご紹介で
生命保険をご提案させていただき、
それからのお付き合いです。
当時、社長様でしたが
後継者にバトンタッチされ、
会長として後継者の社長様をご支援されておいででした。
その会長様がお亡くなりになり、
保険金をお支払させていただきました。
お手続きが完了して
ご挨拶させていただいた折、
経理を担当されている部長さんから
一言、お言葉をいただきました。
『村松さんの提案してくれた保険は、
P/Lにインパクトを与えないので助かったよ。』
本当にこの言葉に涙が出そうなくらい感動しました。
でも、これってどういう意味?
と質問されそうですので、
少し解説します。
P/Lとは、
財務諸表の一つです。
一般的に財務諸表というと
1 貸借対照表 バランスシート(B/S)とも表記します
2 損益計算書 プロフィットアンドロス(P/L)とも表記します
3 キャッシュフロー計算書
などが一般の会社で使われている諸表です。
部長さんが言われたP/Lとは損益計算書のことで、
企業の、
ある一定期間 における収益と費用の状態を表すものです。
今回の保険金支払において、
会社のP/Lにインパクトを与えなかった理由は
私のご案内した保険が
終身保険であったためです。
終身保険の場合、
保険料が資産に計上され続けていくため、
保険金を受け取ったとき、
一気に利益が増えることがなく、
資産計上していた総額と受け取った保険金の差額のみを
利益として計上すれば良かった訳です。
(経理の話で、ちょっと難しくなってしまい申し訳ございません)
このことを経理を担当されている
部長さんは
『P/Lへのインパクト』
という言葉で表現されたわけです。
法人に対する保険のご案内というと、
どうしても
『税金を節約する商品』
に目が行きがちですが、
本来、保険は人の死亡による経済的損失を補うものです。
その意義は法人に対する保険でも同じことだと考えます。
経営者が万が一死亡されたときの損失を保障するのが、
法人向けのご提案の柱になるはずです。
米国では、
損金扱いできる生命保険は無いと聞きます。
私も損金扱いできる保険だからどうぞ、
というトークは大嫌いです。
今回の出来事は、
私が昔から一貫してご提案を続けてきたことが、
間違っていなかったということを
証明してくれたように感じさせてくれました。
会長様、ありがとうございました。
どうぞ安らかに。
そして、御社の
更なるご発展をお祈りいたします。
合掌