パンフレットでは謳っています。
さて、私はどのような医療保険が必要だと考えているかというと、
実は従来からある日数払いでもなく、
診断確定時に支払ってくれるタイプでもありません。
保険が本当に必要な場合は2つの場面が考えられます。
国が守ってくれない範囲での出費がかさむ場合と、
入院によって所得が大きく減少する場合です。
まず、企業で働くサラリーマンは入院しても有給休暇があります。
残業ができなくて手当が減る可能性はありますが、
お給料の基礎の部分は守られています。
有給休暇を使い果たしても
次は傷病手当が待っています。
傷病手当金により賃金の3分の2が最長1年半支払われます。
傷病手当金を長期間もらうようなことが起こった場合、
もしかしたら退職を余儀なくされるかもしれません。
上記のような環境において、
一体医療保険は何をお客様に保障すべきなのでしょうか?
私は医療保険は入院初日から出ることを競うのではなく、
有給などを使い果たす20日目、あるいは30日目から
給付金が高くなる保険を作っていただきたいと切望しています。
たとえば、入院30日目までは日額5,000円、
それを超えた場合は10,000円に上昇する保険です。
それも脳卒中や精神病などで、
自らの意思に反して
長期間の入院をせざるを得ない時に役立つように、
保障する入院日数は一回の入院で1000日程度に延ばすべきだと思います。
そして長期(たとえば30日以上)の入院をして退院した場合、
職場に復帰する日までのブランクも
補償する所得補償保険としての機能も持たせられたらと思います。
そして当然、現在の医療制度では自費負担となる
先進医療の実費を負担してくれる特約も付帯しましょう。
このような医療保険があれば、
あとはガン保険を強力にしておけば、
現在の公的医療保障との組み合わせとしては
万全だろうと思います。
入院日数が短くなってきている現代において、
長期入院のリスクは減少していますが、
全くゼロになったわけではありません。
そんな小さな確率である長期間の入院を余儀なくされた場合、
本当に役立つ入院保険。
どこかの保険会社さんが開発してくださることを
期待しています。