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以前、私は手数料の高い商品は保険会社にとって

利益をたくさん生み出す商品なので

手数料が高いのだ、と思っていました。

そういう仮説に立つと、

手数料の高い商品はお客様の役にたたないので、

販売してはいけない。

手数料の低いものから提案するべきだ

となります。

ですから当時は、

手数料の低い商品を探して、

お客様に

「この商品は普通の営業マンは

絶対にお客様に提案しない商品なんですよ。」

と言ってすすめていました。

しかし、現在

私はそのような考え方は

間違っていたと考えています。

現在は手数料のことは念頭からはずし、

お客様の利益を考えてご案内するだけだと考えます。

さらに、手数料の低いものがお客様に良いものか？

という考え方についても、間違っていたと思っています。

保険（特に生命保険）の手数料は

どういう根拠で設定されているかは分かりませんが、

長年の経験で推察すると、

機能が簡単で説明も容易なものが

手数料の低いもにになっているように思います。

そういう商品は

現在の私から見ると、

使い勝手が良くなく、

お客様に将来、

不満を与える可能性があるかも知れない商品になります。

私たちが求めている商品は

丁度、近江商人のとなえた『三方よし』に合致する商品です。

『三方よし

　他国へ行商するも総て我事のみと思わず、

　　　其の国一切の人を大切にして、

　　　　　私利を貪る（むさぼる）ことなかれ･･』

現代の言葉に変換すると

『たとえ他国へ行商に出かけても、自分の

持ち下った衣類などをその国の総ての顧客が

気持ちよく着用できるように心がけ、

自分のことよりもまずお客様のためを思って計らい、

一挙に高利を望まず、何事も天道の恵み次第であると

謙虚に身を処し、ひたすら持ち下り先の地方の人々の

ことを大切に思って商売をしなければならない。

そうすれば、天道にかない、心身ともに健康に暮らすことが出来る。

自分のこころに悪心の生じないように神仏への信心を

忘れないこと。持ち下り行商に出かけるときは、

以上のような心がけが一番大事なことである。

（滋賀県ＡＫＩＮＤＯ委員会発行情報誌より）

当社の活動も

『三方よし』

そのものでありたいと考えています。